25.戦争中の話
▼これは、安土のおじいさんに聞いた、戦争中のおはなしです。
このおじいさんのお父さんは朝鮮に戦争に行って無事帰ってこられました。でも、死んでしまって帰ってこられなかった人や、せっかく無事に帰ってこられたのに二回目の赤紙が来て、また戦争に行かされて亡くなった人もいました。戦争で亡くなった日本人の数は三百万人にものぼります。三百万人の人それぞれに家族や友人が十人いたとしたら悲しんだ人の数はその十倍になります。実際はもっと多かったでしょう。どうしたらみんながそんな悲しい思いをしないで済むかずっと考えていかなければ…と思います。そして、そんな厳しい恐ろしい時代を必死に生き抜いた人たちが私たちの今ある命を繋いでくれました。これから生きていて、命をつまらないものだと思ってしまう事があるかもしれない。でも、そういう時、自分の今あるこの命は、戦争という大きな出来事に耐えて、土を食べてでも生き延びようとしてくれた人たちが、必死に繋いでくれたものなんだということを、少し立ち止まって考えてみるのもいいんじゃないかなと思います。
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